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使って捨てる時代から、循環させる社会へ「サーキュラーエコノミー」

Kenny
| 2025/08/25
サーキュラーエコノミーとは、資源を使い捨てせず循環させる経済モデル。廃棄物を最小限に抑え、環境・経済の両立を目指す社会の仕組みです。

サーキュラーエコノミーとは何か?

サーキュラーエコノミー(Circular Economy)とは、製品や資源を無駄にせず、再利用・再生・リサイクルを通じて循環させる経済の仕組みを意味します。日本語では「循環型経済」と訳されます。

従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」を基本とするリニアエコノミー(直線型経済)に対して、資源の入り口から出口までを閉じた「循環」の仕組みに転換しようという考え方です。

サーキュラーエコノミーでは、以下のような原則が重視されます。

  • 廃棄物の発生をそもそも減らす

  • 製品をできるだけ長く使う(耐久性・修理性の向上)

  • 使用後も資源として再活用する

  • 製造段階から再利用・分解しやすい設計を取り入れる

また、単なる「リサイクルの強化」ではなく、デザイン・流通・消費・回収・再製造までの全体最適を目指すのが、サーキュラーエコノミーの特徴です。

(引用:環境省

なぜ今、サーキュラーエコノミーが求められているのか?

私たちの経済は長年、「使い終わったら捨てる」という直線的な構造を基盤に発展してきました。しかし、このモデルはもはや限界を迎えつつあります。

主な背景と課題:

  • 資源の枯渇:金属資源や水資源、化石燃料などの枯渇リスクが高まっている

  • 廃棄物の急増:世界の廃棄物総量は年間20億トン超。都市部を中心に処理能力を超える問題も

  • 気候変動との関係:製造・廃棄時のエネルギー使用による温室効果ガス排出が増加

  • プラスチック汚染:海洋マイクロプラスチック問題が深刻化

このような課題を解決するためには、「リサイクル」や「省エネ」だけでは不十分であり、経済システムそのものを根本から見直す必要性が叫ばれています。

サーキュラーエコノミーは、これらの問題に包括的に取り組む新たな枠組みとして、EUをはじめとする多くの国・企業で導入が進んでいます。日本でも、2020年に「循環経済ビジョン2020」が策定され、官民一体での取り組みが加速しています。

世界と日本における取り組み事例

サーキュラーエコノミーはすでに世界中で実践が始まっており、産業や生活のさまざまな場面で新たなビジネスモデルが生まれています。

世界の事例

  • オランダ:政府が「2050年までに完全な循環型経済を達成する」と宣言。建設業や衣料産業を中心に、再生素材の利用が急拡大。

  • スウェーデン:家具メーカーIKEAが家具の「下取り・再販」サービスを開始し、長寿命化と再利用を促進。

  • フランス:2021年に「廃棄ゼロ法」を制定。売れ残り商品の廃棄を法律で禁止し、再流通や寄付が義務化。

日本の事例

  • 無印良品(良品計画):家具や衣類の回収・リユースを推進し、「自分で直せる」商品の販売にも注力。

  • パナソニック:家電製品の再製造や部品のリユースを通じて、製造から廃棄までの資源循環を実現。

  • 自治体の動き:鎌倉市や上勝町など、地域ぐるみでの資源循環型まちづくりが進行中。

また、最近では「サブスクリプション型(使う権利を売る)」や「シェアリングエコノミー」といったビジネスモデルも、サーキュラーエコノミーの一翼を担っています。

(引用:デジタル庁

 

私たちにできるサーキュラーな暮らしとは

サーキュラーエコノミーは制度や企業だけの取り組みにとどまりません。私たち一人ひとりの消費行動や価値観の変化が、この流れをさらに強く後押しします。

実践のヒント:

  • 「買う」より「借りる」「共有する」
    → レンタルサービス、フリマアプリ、カーシェアの活用

  • 「捨てる」前に「直す・譲る・再利用」
    → 修理文化の再評価、地域のリユースイベント参加

  • 「使い捨て」ではなく「長く使えるものを選ぶ」
    → 耐久性の高い製品、詰め替え可能な容器、リペア可能な日用品の選択

  • 「どこから来て、どこへ行くか」を意識する
    → 商品のライフサイクルやサステナビリティ情報の確認

また、子どもたちへの環境教育、企業への問い合わせやフィードバックなども、消費者としてできる重要なアクションです。

経済も自然も循環する社会へ

サーキュラーエコノミーは、「環境のために我慢する経済」ではありません。むしろ、環境と経済の両立を実現するための新しい成長モデルとして、多くの可能性を秘めています。

有限な地球資源をいかに無駄なく活用し、次世代へとつないでいけるか。そのためには、経済の仕組み自体を「循環」させる発想が不可欠です。

「使って、捨てて、終わり」から、「使って、直して、また使う」へ。
この価値観の転換は、私たち自身の暮らしをより豊かにし、未来の社会をより持続可能なものへと導いてくれるでしょう。

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Webライター

名古屋市在住。 グルメメディアのライター/エディターとして活動するかたわら、環境問題にも取り組むITプロダクト会社に勤務。 持続可能なデジタル社会に興味を持ち、Web3分野を勉強中。

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