みんなのちきゅう | 「一人でも多くの実践者を増やす」ことを目指し、全国の活動家とメディアを作り上げています。

喜びいっぱい!学びいっぱい!未来につながるビーチクリーン

相良菜央
| 2023/04/22
行動することで、意識まで変わる?!アイサーチの、想いが詰まったビーチクリーンイベント!!海と人、今と未来をつなぐ活動のレポートです。

先日ビーチクリーンを行いました。青空の下、総勢28人での活動!

参加者の皆さん、帰る時には

「貴重な機会だった。来てよかった。」「新しく知れたことも多くて、楽しかったし、ごみへの意識が変わった。」

「いろんな人と交流できて嬉しかった。」「またぜひ参加したい。」

と、満足そうな笑顔で手を振る姿が印象的でした。

実はアイサーチのごみ拾いは、ごみを拾うことだけが目的ではないのです。

人々の“心”に働きかけるコンテンツが込められた企画!この記事では、そんな活動の様子をご紹介します。

海と町のあいだ

たくさんのお店や家が並ぶ鎌倉。道路を渡ると、由比ヶ浜の海が広がります。町と海の境目となるこの海岸が、活動の場です。

前回の“活動報告”記事の保育園(杜ちゃいるど園)から参加してくれた親子もいて、和やかな雰囲気でイベントスタート。

さっそくごみ拾いではなく、せっかく海に来たのだから、ごみを見るよりもまずは大自然を感じられるお楽しみプログラムから始めます!

いきなり30メートルのロープを広げるスタッフたち。

この大きなものは、一体何?!…実はこれ、世界最大の生きもの、シロナガスクジラの体長なのです。

巨大な生命。大人たちにロープを持ってもらい、子どもたちには端から端まで走ってその大きさを全身で感じてもらいました。

こんなに大きくても、私たちと同じ、たった1つの心臓を持つ生命。海では、こんな生きものたちが営みを紡ぎ続けているのです。

豊かな素晴らしい海。

近年は海洋ごみが増え続け、クジラの胃からプラゴミが見つかる事例もあります。

このままのペースだと2050年には、魚よりもプラスチックの量の方が上回るのではないか、ともいわれるほどです。

ごみがビーチから海へ流れ出してしまう前に、ここで流れを食い止めよう!みんなで想いを1つにしたところで、ごみ拾いスタートです。

ごみ拾いと学び合い

「こっちにも!あっちにも!」と、楽しそうに拾う子どもたち。

「最初は小さなごみが落ちている、と思ったんです。でも実は砂に埋まっていて、掘ってみるとこんなに大きなごみでした!」と、得意そうに話す人。

「子どもの付き添いで来ただけだったのに、いつの間にか自分がごみ拾いに夢中になってました。」と、笑うお父さん。

皆さんとても意欲的に拾ってくださり、あっという間に時間が経ちました。

私たちアイサーチのイベントは、ごみを拾って終わりではありません。

ここまでは前半戦。

後半は、同じ活動をした仲間と一緒に意見交換をします。

実際に自分たちでごみを拾った直後なので、「どんなごみがあった?」「このごみを減らすには何ができるのだろう?」と、話し合いにも熱が入ります。

海洋ごみは、実は海に直接ポイと捨てられたごみよりも、陸地から川を伝ったりして流れ出たごみの方が多く、約8割とも言われるほど。

海でごみ拾いをして、「拾いきれない!」という体験をした皆さん。「日常生活でごみを減らすことが、海をきれいにすることにつながる。」と、深く感じてくださったようです。

 

1人ひとりの気持ちが、みんなの気付きを生み出す

参加者の皆さんの声を、一部ご紹介します。

「“マイクロプラスチック”って言葉は知ってたけど、本物を前にすると、いくら拾っても拾いきれないことが凄くよくわかった。」

「プラゴミも海にたどり着くとここまで細かくなってしまうのか、と思うと、買い物の時になるべくプラスチック製のものを選ばないこと、気を付けたいと思った。」

「海は大きな存在、人間が生まれる前から存在するもので、敬意を持っている。」

「海はキレイな場所と思っていたので、ごみが多くて驚いた。キレイであってほしいと願っている。」

 

子どもたちも、こんな言葉を伝えてくれました。

「海のゴールキーパーになる!」

海へ流れていくごみを、とめたい!と。海岸で人が捨てたごみも、川から流れてきたごみも、だそうです。

「海を守る人になりたい。」

保育園でのワークショップが楽しかったようで、今回、実際にごみ拾いしてこう思ってくれたとのこと。

 

未来へつながる地球の輝き

イベント終了後。スタッフのみんなで帰路につくと、迎えてくれたのは美しい夕焼け空!

“ごみ拾い”というと、汚い・面倒・疲れる、というイメージがあるかもしれませんが、大自然とのつながりを感じられる時間でもあるのです。

ひとりのスタッフが、こんな感想をくれました。

「話し合いの中で、ごみを捨てるのはマナーというより海への意識の問題、という意見に共感しました。海や自然が大事だと思えば、ぞんざいには扱わないはず。学びの多いディスカッションでした。お天気にも恵まれ、キレイな夕日も見られて、自然の大切さやありがたさを実感した日になりました。」

私は、この海に、イルカやクジラたちに、人々に、“今”という時に、抱いている気持ちがあります。泉のように湧いてくる愛しい気持ち。

今回はその気持ちを込めながら、この記事を書きました。小見出しの最後の字を縦に読んでいただくと、そこに隠れています。

愛をもってごみを拾って。

私は幼少期から1人でごみ拾いをしている人間ですが、子どもの頃、道でごみを拾うと小さな花が顔を出して、それがとても嬉しくて。

海のごみを拾っている気持ちで、町のごみを拾っていました。なぜって、同じ地球の中から出たごみだから。

今では実際に海で仲間たちと一緒にごみ拾いが出来て、嬉しい限りです。

「テストの1週間前だけど…」と参加してくれた学生さん。このイベントを通して他大学とのつながりができ、学生新企画が生まれる兆しも現れたり。

想いが繋がり行動が続いていくことは、何にも代えられない喜びです。

これからも人と人との結びつきが、地球の未来に光を灯しますように。

SHARE

この記事をシェアする

喜びいっぱい!学びいっぱい!未来につながるビーチクリーン

| 2023/04/22
相良菜央
SHARE
相良菜央

SAGARA NAO

相良菜央

アイサーチ・ジャパン代表

幼い頃からイルカが大好き!「イルカたちのために、青く輝く地球を大切にする人でいたい」という想いを抱き、幼少期から、地球の明るい未来を願って“自分に出来ること”を模索し実行して来た。 アイサーチ・ジャパン3代目代表に就任し、イルカ・クジラと自然の素晴らしさ・大切さを伝える活動をしている(イベント会場・学校での環境学習教室やビーチクリーンの開催等)。

「一人でも多くの実践者を増やす」ことを目指し、全国の活動家とメディアを作り上げています。

ソーシャルグッドはかっこいい!
を合言葉に集った全国の環境活動家が
さまざまな情報を発信していきます。

ENVIRONMENTAL ACTIVIST ENVIRONMENTAL ACTIVIST

IMAI YOSHINOBU

今井 啓敦

株式会社ワンダフルライフ代表

TANAKA HIDENORI

田中 秀典

縄文企画代表

SAGARA NAO

相良菜央

アイサーチ・ジャパン代表

ASHA ISONO

磯野 アサ

KAITO SASHIKATA

指方 海斗

ビーチクリーン事務局 代表

KATRIN MIYAZAWA

宮澤カトリン

NPO法人HAPPY PLANET代表

SHU KUDO

工藤柊

株式会社ブイクックCEO

YAMASAKI YUI

山崎 唯

くらげれんごう隊長

ONLINE SALON

みんなのちきゅうオンラインサロン

ソーシャルグッドはかっこいい! を合言葉に集った全国の環境活動家が さまざまな情報を発信していきます。

COMMING SOON!