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ECO TUESDAY【プラスチック製 レジ袋を買わない】地球にやさしい行動を増やすための火曜日

宮澤カトリン
| 2024/12/03
火曜日は「ECO TUESDAY」!地球にやさしいアクションを広げていく日です。今回は、「プラスチック製レジ袋」について、環境への影響と、それを減らすための方法を考えてみましょう!

 

まずはレジ袋の歴史各国の取り組みなどをみてみましょう!

 

1. レジ袋の問題点

プラスチック製のレジ袋は、私たちの生活に深く根付いていますが、その製造や廃棄に関してはいくつかの深刻な問題を引き起こしています。

① CO₂排出量
レジ袋を作るときや使い終わった後に焼却する際には、CO₂が排出され、地球温暖化の原因の1つとなっています。なので、レジ袋の使用を少し減らすだけでも、地球温暖化対策につながる大切な一歩になります。

② 陸や海の生き物への影響
使い捨てのプラスチック袋が川や海に流れ込むと、そこで暮らす生き物たちに危険を及ぼしてしまいます。海に流れ着いたプラスチックは長い間そのまま残り、魚やウミガメが誤って食べてしまうこともあります。

 

 

2. 2020年から始まったレジ袋有料化

2020年7月1日、日本ではレジ袋の有料化がスタートしました。この取り組みは、レジ袋をきっかけに消費者の環境への意識を高め、日々のライフスタイルを見直すことを目的としています。

レジ袋の辞退率は、2007年以前は10%前後だったのですが、有料化になった2021年には75%を超え、昨年2023年には80%に達しています。(出典:pluseeds

無料で配布されていたレジ袋が有料になったことで、多くの人がエコバッグを使うなど、少しずつ使い捨て袋の使用が減少してきました。

 

3. レジ袋を使わないための具体的な行動

私たちはどのようにしてレジ袋の使用を減らせるでしょうか?ここでは、簡単に始められるエコアクションをいくつかご紹介します!

① エコバッグを持ち歩こう
買い物に行く前に、エコバッグをカバンや車に常備しておきましょう。これなら「忘れた!」と焦る心配も減り、レジ袋をもらう必要がなくなります。自分好みのデザインを選べば、エコバッグを持つのがもっと楽しくなりますよ!

② お店の段ボールを再利用しよう
お店で不要になった段ボールを利用するのもひとつの方法です。荷物をまとめるのに便利なだけでなく、段ボールは再利用可能な素材なので、環境にも優しい選択です。

③ レジ袋を再利用しよう
すでに家にあるレジ袋は、捨てずに何度も繰り返し使ってみましょう。例えばゴミ袋や収納袋として使うことで、無駄な消費を抑えられます。小さな工夫が地球に大きな優しさを届けます。

 

 

4. プラスチック袋の歴史とその影響

プラスチック製のレジ袋は1970年代から主要な製品になりましたが、その歴史を振り返ると、意外な事実が浮かび上がります。

1933年:ポリエチレンの発明
ポリエチレンは、1933年にイギリスで偶然発明されました。現在、最も広く利用されているプラスチックの一種であり、プラスチック袋の主要な素材となっています。

1965年:レジ袋の特許取得
スウェーデンの企業セルロプラストが、ポリエチレンを使ったレジ袋の特許を取得しました。この袋は軽量で丈夫、さらに繰り返し使える設計でした。設計者のステン・グスタフ・トゥーリンは、森林資源を守るため、紙袋に代わるものとして開発したと言われています。しかし、彼はこの袋が使い捨て文化を助長することになるとは予想していなかったようです。

1979年:世界への広がり
プラスチック袋はヨーロッパからアメリカ、そして世界中へと広まりました。企業は「紙袋よりも優れている」としてプラスチック袋を推奨し、使い捨て文化の普及に拍車をかけました。(出典:pluseeds

当初は環境を守る意識から生まれたプラスチック袋ですが、結果として使い捨ての象徴となり、現在の環境問題の大きな一因となっています。(出典:INDEPENDENT

 

5. 世界の取り組みと日本の現状

1997年に太平洋上で「ゴミベルト」が発見されて以来、海洋におけるプラスチック廃棄物の問題が深刻化しました。この事態を受け、世界中でプラスチック削減に向けた取り組みが進められています。

 

★世界の動き

バングラデシュ:2002年、プラスチック袋が洪水時に排水溝を詰まらせる原因となっていることが判明し、薄いプラスチック袋の使用を世界で初めて禁止しました。

中国:2008年に薄いプラスチック袋を禁止し、2020年には全国で非生分解性プラスチック袋の使用を禁止しました。

インド:2022年、使い捨てプラスチック製品全般を禁止し、大胆な削減策を講じています。

★日本の現状

日本では、過剰なプラスチック包装や使い捨てプラスチックが課題となっています。特に、プラスチックボトルの生産量は増加傾向にあり、2004年には約140億本だったのが、2023年には232億本に達しました。このうち、約26億本が焼却処分されるか、川や海に流れ出ていると推定されています。(出典:Forbes出典:UNEP

 

6. 私の挑戦:1週間、使い捨てプラスチックなしの生活

私は普段から低廃棄物ライフスタイルを心がけていますが、完全にプラスチックを使わない生活をするのはとても難しいことを実感しています。実際に、1週間だけ使い捨てプラスチックを使わない生活に挑戦してみましたが、その制限が思った以上に大きく、非常に大変でした。

この経験から学んだことは、私たち1人ひとりができることに取り組むことがとても大切だということです。ただ、それだけではなく、システムそのものを変えていくことも必要だと強く感じました。

私たち消費者ができる限り使い捨てプラスチックの消費を減らす努力をしつつ、無理をしすぎないようにすることが大切です。そして、スーパーやお店、さらには政治家に意見を伝えることで、私たちの声がシステムを変える力になり得るのだと気づきました。

 

7. 意見を伝えることが鍵

日本では、多くの企業が顧客の意見をとても重視しています。そのため、次のような行動を通じて変化を促すことが可能です。

① ホームページから問い合わせを送る
スーパーやお店のウェブサイトにあるお問い合わせフォームを利用して、「使い捨てプラスチックを減らしてほしい」という意見や、具体的な代替案を提案してみましょう。自分の意見を伝えることで、企業にとっての顧客の声を反映させるきっかけとなります。

② 店頭で直接話す
店員さんや店長さんに直接話をすることで、自分の考えを伝えることも有効です。例えば、「エコバッグを使うことでレジ袋を減らしたい」という思いを伝えるだけでも、相手に印象を残し、企業の対応を変える一歩となります。

③ 政治家や自治体に意見を出す
地域や国レベルでの政策変更を促すために、自治体や政治家に意見を伝えることも効果的です。自分たちの意見が政策に反映されることは、社会全体の変化に繋がります。

これらのアクションを通じて、企業や政策が変わるきっかけを作ることができます。小さな行動が集まることで、大きな変化を生み出す力になるのです。

 


 

買い物や日々の選択が、地球環境に影響を与えることを忘れずに、ECO TUESDAYをきっかけに、できることから始めてみませんか?無理をせず、楽しみながら地球にやさしい行動を増やしていきましょう!

あなたのエコな習慣も、ぜひこちらのフォームで教えてください!
みなさんの素敵なアイデアを、今後の記事でご紹介できたらと思っております!

 

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| 2024/12/03
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KATRIN MIYAZAWA

宮澤カトリン

NPO法人HAPPY PLANET代表

ドイツ・ベルリン出身、8年間日本在住。環境問題に取り組むNPO法人HAPPY PLANETを設立し、月2〜3つのイベントを主催。SNSで楽しくエシカルライフを発信中。大手企業でサステナビリティ戦略室に5年間勤務、全国環境講演会400回以上実施。現在、エシカルブランドを立ち上げ中。趣味はズンバのダンス講師。

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