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「飢餓をゼロに」SDGs第2項目を理解しよう

Kenny
| 2024/07/11
SDGs(持続可能な開発目標)。今回はその第2項目である「飢餓をゼロに」について詳しく記載しました。

持続可能な開発目標(SDGs)の第2項目「飢餓をゼロに」は、世界中で重要視される課題です。この記事では、飢餓の現状、原因、各国の対策、そして私たちにできることについて解説します。

 

 

SDGs第1項目「貧困をなくそう」との違い

SDGs第一項目「貧困をなくそう」と第二項目「飢餓をゼロに」は密接に関連していますが、焦点が異なります。

貧困は、基本的な生活に必要な物資やサービスが欠乏している状態を指します。これには食料だけでなく、住居、医療、教育、清潔な水などが含まれます。一方、飢餓は特に食べ物が足りない状態を指し、栄養が十分に摂取できないことを意味します。貧困は広範囲な生活の質に影響を及ぼす一方、飢餓は健康と生存に直接的な影響を与えるため、より具体的で緊急性の高い問題です。

世界の飢餓事情

飢餓の定義と現状

飢餓とは、基本的な食べ物が足りない状態のことを指します。世界には約8億2千万人が飢餓に苦しんでいて、特にサハラ以南のアフリカや南アジアで深刻な問題になっており、これらの地域では、食べ物が足りなくて多くの人が健康を害しています。

飢餓の影響

飢餓は健康だけではなくて、教育や経済にも大きな影響を与えます。栄養不足の子どもたちは成長が遅れたり、学習能力が低下したりします。また、働く力が低下するため、貧困から抜け出すのが難しくなります。

例えば、イエメンでは内戦が続いていて、食料供給が途絶えがちです。多くの子どもが栄養失調に苦しみ、生きるための基本的な食べ物すら手に入らない状況です。国際的な支援が必要不可欠な状況が続いています。

 

飢餓の原因

気候変動

気候変動は農業生産に大きな影響を与えます。異常気象や干ばつ、洪水などが頻発し、農作物の収穫が不安定になることで、食料供給が減少し、価格が高騰します。

紛争と政治的不安定

戦争や政治の混乱も飢餓の大きな原因です。戦争が起こると、農地が荒れ、食料供給チェーンが破壊されます。また、避難民が増加し、食料の需要が高まる一方で供給が追いつかない状態になります。

経済的不平等

貧困と経済的不平等も飢餓の原因の1つ。貧しい人々は食べ物を買うお金がなくて、栄養のある食事を取ることができません。この問題は、特に発展途上国で深刻です。

食料廃棄

食料廃棄も飢餓の原因の1つ。世界では毎年大量の食べ物が捨てられていて、この食べ物を有効活用することで多くの人々を救うことができるんです。食べ物の無駄を減らすことが、飢餓解決の一歩になります。

 

各国で行われている飢餓対策

ブラジルのファミリー・バスケットプログラム

ブラジルでは、貧困家庭に食べ物や生活必需品を提供する「ファミリー・バスケットプログラム」が実施されています。このプログラムは、特に子どもたちの栄養状態を改善することを目的としています。

 

(引用:ミッションニュースワイヤーHP

 

インドのミッドデイ・ミール・プログラム

インドでは、「ミッドデイ・ミール・プログラム」として、学校で子どもたちに無料の昼食を提供するプログラムが実施されています。これにより、子どもたちの栄養状態を改善するとともに、学校への出席率も向上しています。

日本のフードバンク

日本でも、フードバンク活動が広がっています。フードバンクは、企業や個人から提供された食品を必要としている人々に配布する活動を行っています。これにより、食べ物の無駄を減らしつつ、飢餓の問題に対処しています。

「みんなのちきゅう」に参加いただいている高津博司さんの「日本もったいない食品センター」が行なっている活動ですね。

 

(引用:日本もったいない食品センターHP

 

エチオピアの農業支援プロジェクト

エチオピアでは、農業技術の向上やインフラ整備を通じて、農業生産性を高めるプロジェクトが行われています。これにより、食料供給を安定させ、飢餓問題の解決を目指しています。

(引用:政府広報HP

 

なぜ飢餓がなくならないのか

飢餓の根本的な原因の1つは経済的不平等と貧困です。富が一部の人々に集中し、多くの人々が最低限の生活を送るための資源を持っていない状態です。例えば、大規模な農業企業が土地を独占し、小規模農家は十分な収入を得られない状況があります。このような経済的な不平等は、食料へのアクセスを制限し、飢餓を引き起こします。

また気候変動よる気温の上昇や異常気象が農業生産に悪影響を及ぼし、収穫量が不安定になることで食料価格が上昇し、手に入れにくくなります。特に乾燥地帯や熱帯地域では、気候変動が原因で作物の生産が著しく減少し、飢餓が深刻化しています。

そして世界では大量の食料が生産されているにもかかわらず、多くの人々が飢餓に苦しんでいます。

その一因は、食料の浪費と分配の不均衡です。先進国では大量の食べ物が捨てられていますが、発展途上国では食料が不足しているという矛盾があります。この問題を解決するためには、食料の浪費を減らし、効果的な分配システムを構築する必要があります。

インフラの問題も挙げられます。発展途上国では、農業の技術やインフラが不足しているため、生産性が低いことも飢餓の原因となっています。適切な灌漑設備や肥料、農業技術が普及していない地域では、効率的な農業が行えず、収穫量が少なくなります。また、収穫した食料を保存するための設備が不足しているため、収穫後に食料が腐敗してしまうこともあります。

 

自分たちにできる小さなこと

フードロスを減らす

まず、家庭でできることとして、フードロスを減らす努力をしよう。買いすぎず、使い切ることを意識すること。また、食べ残しをしないように工夫することで、食料廃棄を減らせますし、冷蔵庫の中を定期的にチェックして、食べきれないものは早めに消費するように心がけましょう。

フェアトレード製品の購入

フェアトレード製品を購入することで、生産者に適正な対価を支払うことができる。これにより、農家の生活を支え、安定した食料供給をサポートすることができます。例えば、フェアトレードのコーヒーやチョコレートを選ぶだけでも、貧困や飢餓の解消に貢献できます。

ボランティア活動に参加

地元のフードバンクや食糧支援団体のボランティア活動に参加することも有効。直接的に飢餓問題に対処する手助けができます。例えば、食べ物を必要としている人々に食料を配布する活動に参加することで、地域社会の中で具体的な支援を提供できます。

 

終わりに

飢餓問題は、私たち一人ひとりが向き合うべき重要な課題です。この記事を通じて、少しでも飢餓問題についての理解が深まり、行動を起こすきっかけになれば幸いです。飢餓をなくすために、私たちができることを一緒に考え、実践していきましょう。日常生活の中で、小さな変化を起こすことから始めてみてください。飢餓問題の解決には、私たち全員の協力が必要です。一緒に、より良い未来を築いていきましょう。

 

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Webライター

名古屋市在住。 グルメメディアのライター/エディターとして活動するかたわら、環境問題にも取り組むITプロダクト会社に勤務。 持続可能なデジタル社会に興味を持ち、Web3分野を勉強中。

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