みんなのちきゅう | 「一人でも多くの実践者を増やす」ことを目指し、全国の活動家とメディアを作り上げています。

「すべての人に健康と福祉を」SDGs第3項目を理解しよう

Kenny
| 2025/01/20
SDGs(持続可能な開発目標)。今回はその第3項目である「すべての人に健康と福祉を」について詳しく記載しました。

持続可能な開発目標(SDGs)の第3項目「すべての人に健康と福祉を」は、世界中で重要視される課題です。しかし、健康って言われると「自分は健康だし、関係ないよね」と思う人もいるのではないでしょうか。そんな人たちにも興味を持ってもらうために、今回はわかりやすく解説していきます。

 

 

健康と福祉の現状

健康と一言で言うと病気のことを思い浮かべるかもしれませんが、健康には、身体的な健康だけでなく、精神的な健康も含まれます。世界保健機関(WHO)によると、健康とは「完全な身体的、精神的、社会的福祉の状態」であり、単に病気や虚弱でないことを指しています。

2020年には、新型コロナウイルスのパンデミックが世界中を襲い、健康問題がさらに深刻になりました。多くの国で医療システムが逼迫し、適切な医療を受けられない人々が増えました。また、精神的な健康問題も増加し、多くの人々がストレスや不安に苦しんでいます。

 

日本の健康事情

日本でも健康問題は深刻です。高齢化が進む中で、慢性的な病気を抱える人々が増えています。例えば、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、日本の主要な健康問題の1つです。また、過労やストレスからくる精神的な健康問題も増加しています。

特に、若い世代においても精神的な健康問題は無視できません。過酷な労働環境や社会的なプレッシャーが原因で、うつ病や不安障害を抱える人々が増えています。自殺率も依然として高く、特に若い世代の問題として注目されています。

主な問題として、生活習慣病が挙げられます。

 

(引用:厚生労働省

 

生活習慣病は、名前の通り生活習慣が原因で発生する病気です。これには、糖尿病、高血圧、心疾患などが含まれます。これらの病気は、食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が大きく影響します。例えば、ファーストフードや高カロリーな食事が好きで運動不足の人は、生活習慣病になるリスクが高まります。

また精神的な健康問題も深刻です。ストレス社会と呼ばれる現代では、多くの人がうつ病や不安障害に苦しんでいます。仕事のストレス、人間関係の悩み、将来への不安など、精神的な健康を脅かす要因はたくさんあります。特に若い世代では、SNSの影響で他人と自分を比較してしまい、自己肯定感が低くなることが多いです。

次は世界的な問題点を見ていきましょう。

 

世界の健康事情

世界では、医療アクセスの不平等が問題となっています。都市部と農村部、裕福な人々と貧しい人々の間で、医療サービスへのアクセスに大きな差があります。例えば、発展途上国では、基本的な医療サービスを受けることができない人々が多く、簡単に治療できる病気でさえ命を落とすことがあります。

 

(引用:ユニセフ

 

また多くの人々が健康に関する正しい知識を持っていないため、予防できる病気にかかることが多いです。例えば、適切な食事や運動の方法を知らないために生活習慣病になったり、メンタルヘルスのケア方法を知らないために精神的な健康問題に悩んだりします。健康教育が不足していることは、個々の健康問題だけでなく、社会全体の健康状態にも影響を与えます。

 

各国の取り組み

フィンランドの健康教育

フィンランドは、健康教育に力を入れている国の1つです。学校では、子どもたちに早い段階から健康について学ぶ機会が提供されます。例えば、バランスの取れた食事や適切な運動の重要性、ストレス管理の方法などが教えられます。これにより、子どもたちは健康な生活習慣を身につけ、大人になってからも健康を維持することができます。

日本の地域医療

日本では、地域医療が充実しています。特に過疎地や高齢化が進む地域では、地域医療センターや訪問診療が重要な役割を果たしています。これにより、医療サービスが届きにくい地域でも、住民が適切な医療を受けることができるようになっています。また、地域の住民同士が助け合うコミュニティづくりも進められています。

アメリカのメンタルヘルス支援

アメリカでは、メンタルヘルス支援が進んでいます。例えば、職場でのカウンセリングサービスや、オンラインでのメンタルヘルス支援プログラムが普及しています。これにより、ストレスや不安を抱える人々が気軽にサポートを受けることができる環境が整っています。また、メンタルヘルスに対する偏見をなくすための啓発活動も盛んに行われています。

ケニアの遠隔医療

ケニアでは、遠隔医療が導入されています。これにより、医師が不足している地域でも、オンラインで専門医の診察を受けることができます。遠隔医療は、特に農村部や離島など医療施設が少ない地域で大きな効果を発揮しています。これにより、住民は移動することなく、適切な診療を受けることができるようになっています。

 

 

自分たちにできる小さなこと

生活習慣を見直す

健康を維持するためには、日常生活の習慣を見直すことが大切です。バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を取り入れましょう。例えば、毎日30分のウォーキングやストレッチを習慣にするだけでも、体調は大きく変わります。ファーストフードや高カロリーな食事を控え、野菜や果物を多く摂るようにすることも大切です。

ストレス管理を実践する

現代社会では、ストレスを避けることは難しいですが、うまく管理する方法を身につけることが重要です。リラックスする時間を作る、趣味に打ち込む、友人と話すなど、ストレスを発散する方法を見つけましょう。また、瞑想や深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れることで、精神的な健康を保つことができます。

定期的な健康チェックを受ける

自分の健康状態を知るためには、定期的な健康チェックが必要です。年に一度の健康診断や歯科検診を受けることで、早期に病気を発見し、適切な治療を受けることができます。特に、自分で症状を感じにくい病気については、定期的な検査が予防の鍵となります。

健康に関する知識を広める

自分自身が健康について学ぶことはもちろん、家族や友人と情報を共有することも大切です。例えば、健康に良いレシピを共有したり、一緒に運動する時間を作ったりすることで、周りの人々も健康に対する意識を高めることができます。また、SNSを通じて健康に関する情報を発信することも効果的です。

 

終わりに

健康と福祉は、私たち1人ひとりが日常生活の中で意識し、取り組むべき重要な課題です。私たちができることを一緒に考え、実践していきましょう。まずは日常生活の中で小さな変化を起こすことから始めてみてください。健康と福祉の向上には、私たち全員の協力が必要です。一緒に、より良い未来を築いていきましょう。

 

SHARE

この記事をシェアする

「すべての人に健康と福祉を」SDGs第3項目を理解しよう

| 2025/01/20
Kenny
SHARE
Kenny

KENNY

Kenny

Webライター

名古屋市在住。 グルメメディアのライター/エディターとして活動するかたわら、環境問題にも取り組むITプロダクト会社に勤務。 持続可能なデジタル社会に興味を持ち、Web3分野を勉強中。

「一人でも多くの実践者を増やす」ことを目指し、全国の活動家とメディアを作り上げています。

ソーシャルグッドはかっこいい!
を合言葉に集った全国の環境活動家が
さまざまな情報を発信していきます。

ENVIRONMENTAL ACTIVIST ENVIRONMENTAL ACTIVIST

IMAI YOSHINOBU

今井 啓敦

株式会社ワンダフルライフ代表

TANAKA HIDENORI

田中 秀典

縄文企画代表

SAGARA NAO

相良菜央

アイサーチ・ジャパン代表

ASHA ISONO

磯野 アサ

KAITO SASHIKATA

指方 海斗

ビーチクリーン事務局 代表

KATRIN MIYAZAWA

宮澤カトリン

NPO法人HAPPY PLANET代表

SHU KUDO

工藤柊

株式会社ブイクックCEO

YAMASAKI YUI

山崎 唯

くらげれんごう隊長

ONLINE SALON

みんなのちきゅうオンラインサロン

ソーシャルグッドはかっこいい! を合言葉に集った全国の環境活動家が さまざまな情報を発信していきます。

COMMING SOON!