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「質の高い教育をみんなに」SDGs第4項目を理解しよう

Kenny
| 2025/01/25
SDGs(持続可能な開発目標)。今回はその第4項目である「質の高い教育をみんなに」について詳しく記載しました。

持続可能な開発目標(SDGs)の第4項目「質の高い教育をみんなに」は、世界中で重要視される課題です。この記事では、教育の現状、主な問題、各国の取り組み、そして私たちが日常生活の中でできることについて解説します。

 

 

教育の現状

世界の教育事情

教育と聞くと学校や授業のことを思い浮かべるかもしれませんが、教育には、知識やスキルの習得だけでなく、人格形成や社会的なスキルの育成も含まれます。世界中で教育の質が向上し、多くの子どもたちが学校に通えるようになっていますが、まだまだ課題は山積みです。

2020年には、新型コロナウイルスのパンデミックが教育現場にも大きな影響を与えました。多くの学校が閉鎖され、オンライン学習が普及しましたが、インターネット環境が整っていない地域では教育格差が広がりました。

 

(引用:JICA

 

日本の教育事情

日本でも、教育には様々な課題があります。特に、高校や大学進学率は高いものの、学習意欲の低下や教育の質に対する懸念があります。また、過酷な受験競争や塾通いが一般的になっており、子どもたちのストレスや負担が大きくなっています。

さらに、教育の現場では、いじめや不登校などの問題も依然として存在しています。これらの問題に対する対策が急務となっています。

 

主な問題

教育へのアクセスの不平等

世界中で教育へのアクセスの不平等が問題となっています。都市部と農村部、裕福な家庭と貧しい家庭の間で、教育機会に大きな差があります。例えば、発展途上国では、学校に通うための交通費や学用品を買うお金がないために、教育を受けられない子どもが多くいます。

教育の質の問題

教育の質も大きな課題です。例えば、一部の地域では教員の質が低く、子どもたちに十分な教育を提供できていません。また、教育カリキュラムが古く、現代社会で必要とされるスキルや知識を教えられていない場合もあります。これにより、子どもたちが将来社会で成功するための準備が不十分になります。

教育環境の問題

教育環境も重要な要素です。例えば、教室が不足している、教材が古くて使えない、トイレがないなど、基本的な設備が整っていない学校が多くあります。特に、発展途上国ではこのような状況が顕著で、子どもたちが安全かつ快適に学べる環境を整えることが急務です。

文化や社会的な障壁

教育へのアクセスには文化や社会的な障壁も存在します。例えば、一部の地域では女子教育が十分に進んでおらず、女性が教育を受けることが難しい状況があります。また、障害を持つ子どもたちが特別な支援を受けられず、教育の機会を逃している場合もあります。これらの障壁を取り除くことが、教育の普及において重要です。

 

各国の取り組み

フィンランドの教育システム

フィンランドは、世界でもトップクラスの教育システムを持つ国として知られています。フィンランドの教育は、個々の子どもたちの能力を最大限に引き出すことを目的としており、詰め込み教育ではなく、クリエイティブな学びを重視しています。また、教員の質が非常に高く、全ての子どもたちが質の高い教育を受けることができます。

日本のICT教育

日本では、ICT(情報通信技術)教育が進められています。特にコロナ禍をきっかけに、オンライン学習やデジタル教材の導入が加速しました。これにより、子どもたちは場所に関係なく学ぶことができるようになりました。ICT教育は、教育の質を向上させるだけでなく、教育へのアクセスの不平等を解消する一助となっています。

インドの学校給食プログラム

インドでは、学校給食プログラムが大きな役割を果たしています。特に貧困地域では、学校で提供される給食が子どもたちにとって唯一のまともな食事となることが多いです。これにより、子どもたちが学校に通う意欲が高まり、教育機会の拡大に貢献しています。

 

(引用:レインボーチルドレン

 

ケニアのモバイル教育

ケニアでは、モバイル教育が注目されています。モバイル教育とは、携帯電話やタブレットを使って学ぶ方法で、特にインフラが整っていない地域で効果を発揮しています。これにより、教室が不足している地域でも子どもたちが学ぶ機会を得ることができます。また、モバイル教育は、教師が不足している地域でも遠隔での指導を可能にしています。

 

自分たちにできる小さなこと

教育に関するボランティア活動に参加する

まず、教育に関するボランティア活動に参加することが考えられます。例えば、地元の図書館で子どもたちに本を読んであげる活動や、放課後の学習支援などがあります。これにより、教育に貢献するだけでなく、自分自身も成長することができます。

教育資源の寄付

不要になった教科書や学用品を寄付することも一つの方法です。多くの学校やNGOが、こうした寄付を受け付けています。これにより、教育資源が不足している地域の子どもたちに役立てることができます。

子どもたちと一緒に学ぶ

家族や友人と一緒に学ぶことも重要です。例えば、親が子どもと一緒に本を読んだり、学習のサポートをすることで、子どもたちの学習意欲を高めることができます。また、友人と勉強会を開くことで、お互いに教え合いながら学ぶことも効果的です。

教育に関する情報を発信する

SNSやブログを使って、教育に関する情報を発信することも一つの方法です。例えば、教育の重要性や、自分が行っているボランティア活動について発信することで、周りの人々の関心を引き、教育支援の輪を広げることができます。

 

終わりに

質の高い教育を提供することは、私たち一人ひとりが日常生活の中で意識し、取り組むべき重要な課題です。私たちができることを一緒に考え、実践していきましょう。日常生活の中で、小さな変化を起こすことから始めてみてください。教育の向上には、私たち全員の協力が必要です。

 

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Webライター

名古屋市在住。 グルメメディアのライター/エディターとして活動するかたわら、環境問題にも取り組むITプロダクト会社に勤務。 持続可能なデジタル社会に興味を持ち、Web3分野を勉強中。

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