大規模小麦栽培の環境負荷 〜なぜ小麦を控えると地球にやさしいのか〜
グルテンフリーは体にも環境にも優しい?
小麦をやめたら、環境にもやさしいって本当?
「グルテンフリーって、体にいいだけじゃないの?」
そう聞かれることがあります。
確かに、アレルギーや不調の改善など、体へのやさしさが注目されがち。それも大事なポイントですよね。でも実はそれだけでなく、“地球へのやさしさ”にもつながっています。
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私が提供する食事では、全てのメニューが小麦を使わないグルテンフリーの料理です。
背景には、健康と同時に、環境問題への意識もあります。
大規模小麦栽培の現実と“モノカルチャー”の罠
世界中で生産される小麦の多くは、大規模農場でのモノカルチャー(一種類の作物だけを育てる農法)です。
効率的ではありますが、土壌の栄養が偏り、連作障害が起きやすくなるため、土地が痩せてしまうという大きな問題があります。
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その結果、土壌の劣化を補うために、化学肥料や農薬への依存がどんどん高まっています。
参考資料
https://www.fao.org/soils-portal/soil-degradation-restoration/global-soil-status/en/
農薬と化学肥料が汚す、見えない環境破壊
とくに除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートは、発がん性の疑いがあるだけでなく、土壌中の微生物を殺し、水質を汚染するリスクもあります。
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目に見えないところで自然のバランスが崩れ、生物多様性も失われていくのです。
参考資料
https://www.nouminren.ne.jp/food/special/2019/glyphosate.html
GMO(遺伝子組み換え)と生態系へのリスク
アメリカやカナダでは、小麦を含む多くの作物が遺伝子組み換え(GMO)になっています。
これは特定の農薬に強くなるように設計されているため、その農薬が大量に使われる、するとどうなるかは明確で周囲の生き物に影響が出るという構図になります。
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ミツバチの減少や野鳥の減少も、こうした農薬の影響と無関係ではありません。
参考資料
https://www.yuki-kokyo.org/column/column_2002.html
小麦栽培と森林破壊・温暖化の関係
大規模な小麦栽培を行うには、広大な農地が必要です。
そのため、アマゾンなどの森林伐採が進められ、貴重な熱帯雨林が失われている現実があります。
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木が減ればCO₂を吸収する力も弱まり、地球温暖化がさらに進行する要因にもなります。
参考資料
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2020/08/31/43482/
私のお店がグルテンフリーを選ぶ理由
私のお店では、小麦粉の代わりに米粉、自然栽培のもち米などを使用しています。素材選びの段階から、無農薬・無添加・低環境負荷を意識し、自然と人にやさしい食を目指しています。
(自店のメニュー画像)
グルテンフリー=体にやさしい、という視点に加え、あまり注目されていない環境にやさしい食のあり方としても発信していきたいと考えています。
食の選択が、未来の地球を変える力になる
何を選んで食べるかは、日常の小さな行動に見えて、未来に大きなインパクトを与える選択です。
グルテンフリーは、健康面の配慮にとどまらず、自然環境・地球・命へのまなざしとも言えます。
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最後に
\あなたの選択が未来を変える/
今日の一食が、地球の未来につながっています。
「体にやさしい」は「地球にもやさしい」。
あなたのやさしい選択が、次の世代に残せる環境をつくります。
今日の一食から、地球へのやさしさを始めてみませんか?

YOSHIOKA SAEKA
吉岡 冴香
オーガニックカフェcarna代表
大阪府堺市出身。2児の母。 12年前健康な食事に変更した事で息子のアトピー&喘息が完治したことをきっかけに健康な食事の勉強を続けて行く。勉強していく中で健康と環境問題は切っても切り離せない事に気付き、多くの人に広めたいと思い材料にこだわったオーガニックカフェをオープンした。星読みカウンセリングも行っている。