清掃活動を通して持てた目標 vol.3|諦めない目標を持てる自分へ
今回は、清掃活動を通して見えた現実から生まれた、目標についてお話しします。
目標を持てたのに3日坊主になってしまう。目標を諦めないで継続できる力の源は?
など質問されることがあります。
実際は、何度も何度も諦めては目標を持ち直す日々でした!諦めないのは難しい。
※うふたは浜2018年台風24号にて植樹したヤシの木が流された風景
目の前に現れる巨大な問題
環境問題を取り組む上で起こる問題は、「自分に解決出来るだろうか?」「行政が対応するレベルなのでは?」と言う問題が多々現れます。
「自信、知識、予算、時間、協力者、不安」
この言葉が日々頭の中を駆け巡ります。
突破口の見えない問題と向き合う勇気のない私は、問題から目を反らし放置状態になることも多々あります。
私が良く聞く言葉の中に、「悩んでいる」「考えている」と言う言葉があります。
「悩んでいる時」
どう対処したらいいのかわからない、手につかない状況。私自身悩んでいる時は、とにかく調べます。
同じような事例をいくつも調べ、自分でもできるかも?という事例が見つかるまで調べ、手を休める状況にならない努力をします。
この工程で突破口が見えない時は、次の課題へ取り組み、保留にしています。
保留の課題は解決方法を探している事を会う方々へ話していきます。そんな時に、協力者が現れることも少なくありません。
現在は「漂着ごみの建築廃材再利用方法や自然木の再利用方法」「プラスチックゴミの再利用の形「ダウンサイクル」液化利用方法」「発砲スチロール、家電製品等の粗大ごみの再利用方法」「タイヤ類の再利用方法」が保留中の課題です。
課題を目の前にした私は、心の中では、登山をしています。
山は1番下から頂上までの標高を10分割し、1合目がスタート地点10合目が山頂となります。
私は課題を登山に例え、今回課題に挑戦し3合目まで登れたがリタイヤしてしまった!というイメージで課題に負けています。
しかし、課題に挑戦し3合目まで登る事の出来た自信は、次回も3合目までは登れる知識と体力がある。
「挑戦したから課題の大きさや自分自身の実力を知る事が出来た」「挑戦した分だけ足腰が鍛えられた!知識も増えた!」と負けても自分で自分を褒めています。
次は4合目まで登るぞー!と小さく心でささやいています!
「考える時」
対処の仕方が見え解決方向への行動が始まる状況。悩みという心の曇りが晴れた瞬間、手順や工程が見えだし計画を作れる方向性が見える。
大きな目標が分割され今日何をやれば良いのかわかりだす状況です。
私はこの瞬間が大好きで、日々喜びを叫んでいます!(笑)
でも、すぐ躓きます。
私はこの繰り返しの中で、自然だけでなく、関わる方々が暮らす町が好きになりました。
私が学んだ言葉の中に、「自分の家庭が幸せでも町が不幸なら本物の幸せは掴めない」
「仮に、戦争など苦しむ地域で暮らす家庭は幸せでは無い。
先ずは自分が暮らす地域を見れば、そこで暮らす人が幸せになれるかわかる。
と、自身の幸せは、地域と共にある。地域が幸せなら、そこで暮らす人も幸せになれる。」という言葉があります。
町が好きになりだした私の頭に出てくる言葉です。地域活性を目標にする瞬間でもありました。
※地域活性を夢見た30代の私が書いた目標。今でも宝物です。
今振り返れば、放置した問題は、問題が成長するということ。
問題が大きく見えるか、見えないかは、経験した事のある問題か、未経験の問題か、だと思います。
始めて経験する問題は、誰にでも大きな問題です。
中々向き合えない。無理に向き合うより、負けることが前提のトレーニングをしてみても良いかもしれませんね!
祈りを積み重ねる
小さい頃、「流れ星に願いを3回言えると叶うよ!」と良く聞いていました。
皆さんも、挑戦した事があるのかもしれません。
1回祈る、10回祈る。100、1000、1万、10万…正直何万回祈ったかわからないほど、私は「私の住む町「本部町」の地域活性をビーチクリーン活動を通して叶えたい!」と、祈ってきました。
最初の頃は、「嘘つき」「大口を叩いている」「偽善者」など、さまざまなことを言われ何度も心が締め付けられる思いをしてきました。
「何が間違っているのだろう?」「どのようにすれば、人に伝わるのだろう?」
もちろん、言われることに腹を立て衝突してしまうこともありました。
どうして上手く行かないんだろうと、悩んでいる時に、母の言葉を思いだしました。
「環境や状況に左右されない人間が1番強い!環境や状況を即座に感じ取り対応できる人になりなさい!」
「祈り勝ち!決意行動して行きなさい。まだまだ祈りが足りないからふらつく!その祈りが本物で正しいのなら、必ず乗り越えられるよ!」
自分自身が、軽く口にした言葉や本気度が足りなかった事を深く反省した瞬間でもありました。
毎朝、昼、夜と四六時中考え、祈るようになっていきました。正しい祈りは諦める必要がない!と、この時知りました。
今では流れ星に、3回以上願いを言えるくらい、考えています!(笑)
目標を明確にしていく
過疎地域の地域活性には若者が沢山訪れる町、若者が働きたくなる町「綺麗な町 本部町」と強く思うようになっていきました。
現在は5/30ごみ0の日!を目標に、ビーチクリーン活動を行い、6月に「うふた祭」という清掃と地域活性化に繋がるイベントを目指し開催しています。
イベント主催経験のない私でしたが、若者を本部町へとの思いで、沖縄県内で開催されるイベントへボランティアとして参加させていただき、少しずつ成長してきました。
イベント当日は、「ビーチクリーン活動を広めたい」という思いを信じてくれた、素晴らしいアーティストの皆さんが来てくださいます!
1人でも多くの方が、人口1.3万人の「本部町」へ足を運んでくださることを夢みています!
※2023.6.25の「うふた祭」チラシ
また、雇用と地域活性を祈り、本部町に私設の「道の駅」を開業する予定です。
現在、多くの方からご指導いただいています。もちろん嫁からもアドバイスをいただいています!(笑)
※嫁が構想の叩き台をイメージしてくれた最初の道の駅イメージ
私はビーチクリーン活動を通して、自身の心の成長や問題を解決する楽しさを学び、諦めない目標を持てる自分へと成長させていただきました。
このコラムを読んで下さった方の中にも、やりたいことが見つからない方や、やりたいことをできない方がたくさんいると思います。
私もその1人です。そんな皆さんの知恵に繋がれば幸いです。
私の中でビーチクリーン活動と言うボランティア活動に出会えた事が人生を何倍も豊かにしてくれました!
皆さんもぜひ身近なことから挑戦していただけたら幸いです。
私のビーチクリーン活動=人生経験を通した自己紹介とさせていただけたらと考えています。
次回コラムでは、「夢を持つ素晴らしさ」についてお話させていただきます。
KAITO SASHIKATA
指方 海斗
ビーチクリーン事務局 代表
福岡県生まれ。趣味はマリンスポーツ。 昭和63年より清掃活動を展開し、地域活性を模索する日々です. 大きな経歴はありませんが「継続は力なり」を信じて日々前進しています。 「一人の人間が水路を堀り、千人の人が利用する。水路を掘る一人に成る」との決意で活動しています。 30数年利用されていなかったビーチ「うふた浜」を清掃活動と植樹にて復活させ、5月30日「ごみ0の日」の清掃完了、地域活性イベントとして毎年6月に「うふた祭り」を開催しています