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「安全な水とトイレを世界中に」SDGs第6項目を理解しよう

Kenny
| 2025/02/24
SDGs(持続可能な開発目標)。今回はその第6項目である「安全な水とトイレを世界中に」について詳しく記載しました。

持続可能な開発目標(SDGs)の第6項目「安全な水とトイレを世界中に」は、すべての人々が清潔で安全な水を利用できる環境を整えることを目標としています。本記事では、水問題の現状、主な課題、各国の取り組み、そして私たちが日常生活の中でできることについて解説します。

 

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水と衛生の現状

世界の水事情

水は生命の維持に欠かせない資源ですが、世界ではいまだに約22億人が安全な飲み水を確保できていません。特に発展途上国では、水源が汚染されていたり、遠方まで水を汲みに行かなければならない状況が続いています。さらに、気候変動の影響で水不足が深刻化し、多くの地域で干ばつや洪水が発生しています。

加えて、約36億人が安全なトイレを使用できず、不衛生な環境で生活しています。これにより、下痢やコレラなどの感染症が蔓延し、特に子どもたちの健康に深刻な影響を与えています。

 

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(引用:Unicef公式HP

 

日本の水事情

日本では、基本的に水道の水を安全に飲むことができます。しかし、国内でも水資源の問題が全くないわけではありません。特に都市部では水道管の老朽化が進み、水の供給に支障をきたす可能性があります。また、気候変動の影響で水不足が発生するリスクも指摘されています。

さらに、トイレの普及率は高いものの、災害時にはトイレの衛生環境が問題となります。避難所などでトイレが不足し、衛生的な問題が発生するケースも少なくありません。

 

主な課題

水へのアクセスの不平等

世界では、都市部と農村部、または裕福な国と貧しい国の間で、水へのアクセスに大きな格差があります。特に発展途上国では、女性や子どもが1日何時間もかけて水を汲みに行くことが多く、教育や仕事に時間を割けないという問題があります。

水質汚染

多くの地域で水質汚染が深刻な問題となっています。工場の排水、農薬の流出、不適切な廃棄物処理などが原因で、水源が汚染され、人々の健康を脅かしています。汚染された水を飲むことで、下痢や感染症のリスクが高まります。

水不足と気候変動

気候変動の影響で降水パターンが変化し、水不足が深刻化しています。干ばつが頻発する地域では、水の確保がますます難しくなり、農作物の生産にも影響を与えています。また、洪水による水源の汚染も問題となっています。

衛生環境の不備

清潔なトイレがない地域では、人々が屋外で排泄せざるを得ず、それが水源の汚染につながっています。特に学校や医療施設での衛生環境の悪化は、病気の拡大を助長し、子どもたちの学習環境にも悪影響を及ぼします。

 

各国の取り組み

スウェーデンの水資源管理

スウェーデンでは、持続可能な水利用を目指し、厳格な水質管理と再生水の活用が進められています。また、水の消費量を抑えるための政策も導入され、節水意識が高い国の一つです。

インドの「クリーン・インディア運動」

インドでは、政府主導で「クリーン・インディア運動(Swachh Bharat Abhiyan)」が展開され、多くの地域でトイレの設置が進められました。この取り組みにより、野外排泄が大幅に減少し、衛生環境の改善に貢献しています。

アフリカの給水プロジェクト

アフリカの多くの国では、国際NGOや企業の協力により、井戸や浄水設備の設置が進められています。特に、ソーラーパワーを活用した給水システムが導入され、水不足地域の人々が安定的に安全な水を確保できるようになっています。

 

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(引用:JICA

日本の下水道技術

日本は高度な下水処理技術を持ち、汚水の処理率が非常に高い国の一つです。また、災害時のトイレ問題に対処するため、仮設トイレの設置や携帯トイレの普及が進められています。

 

私たちにできること

節水を心がける

日常生活の中で、水を無駄にしない工夫をすることが重要です。例えば、シャワーの時間を短縮したり、食器を洗う際に水を出しっぱなしにしないなど、小さな行動が積み重なれば大きな節水につながります。

汚水の流出を防ぐ

油や化学洗剤を排水口に流さないようにし、環境に優しい洗剤を使用することで、水質汚染を防ぐことができます。また、家庭のゴミ処理を適切に行い、川や海の汚染を防ぎましょう。

衛生環境を支援する

トイレ設備のない地域への寄付や支援活動に参加することで、世界の衛生環境の改善に貢献できます。また、トイレの重要性について学び、SNSなどで発信することで、意識を広めることができます。

SDGsに関する知識を広める

水問題に関する情報を発信し、周囲の人々と話し合うことも大切です。学校や職場での勉強会に参加したり、SNSで水と衛生の重要性を伝えることで、より多くの人に関心を持ってもらうことができます。

 

終わりに

「安全な水とトイレを世界中に」という目標の達成には、政府や企業の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの行動も大切です。毎日の生活の中でできることから始め、小さな変化を積み重ねることで、持続可能な未来の実現に貢献しましょう。

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| 2025/02/24
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Webライター

名古屋市在住。 グルメメディアのライター/エディターとして活動するかたわら、環境問題にも取り組むITプロダクト会社に勤務。 持続可能なデジタル社会に興味を持ち、Web3分野を勉強中。

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